風と共に去りぬ

作:マーガレット・ミッチェル(アメリカ)
訳:大久保康雄・竹内道之助ほか
新潮文庫など

あまりにも映画が有名ですが、実は小説から入った私です。映画に疎くて、文庫の表紙に描かれてたのが女優ビビアン・リーだとわからなかった。結局、映画を見たのは読んでから数年後でしたが、映画の出来は見事としか言いようがないです。小説のイメージを損なわずに大ヒットした映画は、最近だと「ハリー・ポッター」が浮かびますが、どちらも主役のイメージがドンピシャです。よくぞ見つけてきた!と制作陣に拍手を送りたい。
この作品も、読む年齢によって印象がどんどん変わっていきました。とくにレット・バトラーとメラニーの印象は激変!中学生のころは、どうしても主人公に感情移入する癖があって、レットやメラニーの良さがわからず。しかも、スカーレットが最後に二人の良さを理解したのが理解できず。
良さを理解した途端に二人とも失い、絶望的な主人公・・・しかし、スカーレットは強かった。絶対にレットを取り戻してみせるという決意。そして最後のセリフは「明日はまた明日の陽が照るのだ」ですよ。いや~、すごい!どんな状況でも決して希望を捨てず、そのための努力も惜しむことなし。映画だと、「二度と決して飢えたりしない!」とタラで土をつかんで立ち上がるシーンが印象的で、これも「うわ~強い~、すごい~」と口あんぐりでした。
作者は、これ1本しか書いてないんですよね。主人公のスカーレットがあまりにも鮮烈で、彼女の人生に目がいってしまうのですが、ミッチェルは作家になりたいというより、南北戦争時代の女性の姿を書き残したかったのかなと思ったりします。
作品を読む限りでは、戦争前の優雅な生活のなかでも、女性は結婚で人生を左右されてる描写でしたし、戦争中は男性が戦争にとられ大変ななか家族を支える。戦後は、貧しくても誇り高くなければならない。「淑女とは、こうあるべき」という思想がドーンとあるので、現代人の私には、耳が痛いというか、何言ってんのというか。
黒人たちも、ただ奴隷扱いされているとは限らず、雇主と心を通わせている場面がありました。南部側から見た、しかも女性目線での南北戦争を書いています。そういう意味では、書ききってますよね。スカーレットの一生を書いてるわけじゃないから、続編を断ってたのではないかと。勝手な想像ですが。
続編「スカーレット」(リプリ-作)が刊行され、ドラマ化もしてますが、これはスカーレットとレットの後日談です。正直、同人誌を読んでる感覚が拭えなかった。二次小説を読みなれた私には、読み応えがいまいちでした。
さらなる続編「レット・バトラー」(マッケイグ作)は未読でわかりませんが、どうなんでしょうね。

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