アンナ・カレーニナ

作:トルストイ(ロシア)
訳:中村融、木村浩ほか
岩波文庫、新潮文庫など

先日、映画(2012年版)がTV放送されたのを見て、久しぶりに読み返したら、やっぱり面白かったけど疲れた。主人公の立場からみたら悲劇で、重たい気持ちになるんですが、傑作なので読んで損はなし。ちなみに映画はね、う~ん、アンナ役はいつも納得ですが、ヴロンスキー役がいつも気に入らないんです。これで7作目らしいんですけど、誰か私の納得のいくヴロンスキー探してきてくれないでしょうか?まあ、映画はさておき・・
ロシア文学の大御所トルストイの恋愛小説・・といっていいのか?人物描写がそれぞれ素晴らしいので恋愛小説とも言い切れないでござる。当然、舞台はロシアです。主人公アンナが、汽車から降りたったところでヴロンスキーと運命の出会いを果たす場面が印象的。そこで汽車の事故に遭遇する不吉な伏線も秀逸。
アンナの兄夫婦や、キチィとレービンの家庭がまた対照的です。アンナの話だけじゃ、まっ暗で救いがないですからね。聡明なはずのアンナが、どうしてここまで破滅的な道をたどってしまったのか、どうにもわからんです。それが恋だといえばそれまでですが、盲目の恋なら、夫はもちろん子供も捨ててへっちゃら~世間になんと言われても構わない~のはずなのに。息子に会いたい、社交界にも今まで通り扱ってほしい・・などなど、アンナの思い(我儘?)はエスカレート。アンナはヴロンスキーを失えば何も残らないのに、ヴロンスキーはアンナと別れれば元通りの生活が待っているわけで、不安になるのも無理はない。アンナは徐々に疑心暗鬼になってしまい、恐怖の自己完結へ。時代が違うとはいえ、不倫の代償が大きすぎ。結局、一番可哀相なのは子供だと思うんだが。夫のカレーニンも可哀相かもですが、彼には後妻候補がいるからねぇ。ヴロンスキーも時間がたてば立ち直ると思うし。
レービンがキチィと結婚してから、どんどん良い方向に成長していくのが唯一の救いでした。なんの進歩も変化もない、アンナの兄ステパンとドリー夫婦は不幸でも幸せでもなく。見事な3パターンです。

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