アナスタシア・シンドローム

作:メアリ・H・クラーク
訳:深町真理子
新潮文庫
ネタバレ含んでますので、未読の方は注意。

アナスタシアといえば、近代ロシア皇室最後の悲劇の王女・・なので、その手の物語だと思ったら全然違った。全然違う話だけど、超怖かった。末代まで祟ってやるという呪い、海外にもあるんですね。あ~怖い。
主人公ジュディスは、美人歴史作家として仕事もバリバリで、素敵な恋人がいて・・と順風満帆な人生を満喫しているのですが、そんな彼女にも悩みが・・自分が戦争孤児になった経緯がわからないのだ。自分の記憶を探るため、ジュディスは催眠療法を受けるべくパテール博士のもとへ。この博士の論理「アナスタシアシンドローム」とは、患者を催眠療法で過去に退行させたときに、この世に心残りがある霊魂に憑依されるというもの。この論理でいくと、アンナ・アンダーソンなどの偽アナスタシアと言われた人たちは、アナスタシア皇女に憑依されてたことになるのか?まあ、これは別の話になりますね。すみません。
このお話では、ジュディスは催眠療法でマーガレット・カルーという女性に憑依されてしまいます。マーガレットはチャールズ2世の時代に反逆罪で処刑されており、自分と家族を破滅させた王の腹心サイモン・ハレットを恨んでいるのです。
マーガレットは憑依したジュディスの体で、ロンドンのあちこちで爆破事件を起こすようになります。今なら、多発爆破テロ事件としてイスラム系が疑われて大騒ぎになりかねないところですが、優秀なロンドン警察は、しっかりジュディスをマーク。しかし本人が有名作家で、恋人スティーブン・ハレットが首相候補で選挙前という「高度に政治的な問題?」のため、逮捕に踏み切れず。一方、ジュディスはマーガレットに憑依されている間の記憶が途切れるようになるため、不安になり始めます。
恋人スティーブンがめでたく首相に決定する中、ジュディスとパテール博士は、一連の爆破事件はマーガレットに憑依されたことが原因だと気付き、マーガレットの呪縛を解くため、再度の催眠療法を試みます。その結果、、、ひい~~!なんてことに!私は緊張感なく読んでたため、主人公の恋人スティーヴン・ハレットが、マーガレットの仇サイモン・ハレットの子孫だとは気づかず最後まで読んでしまい、どっひゃーんです。ていうか、苗字が同じなんだから普通気づくよね・・アホです。
しかも、ここまで感想書いておきながら、いざamazon添付しようとしたら絶版ぽい。なんで面白いのに絶版にするんだ、もう。せっかく書いたので削除しないでブログに載せてしまいますね。興味を持たれた方は大変すみませんが、古本屋でお探しくださいませ。他に短編が収録されていますが、表題作品が印象的すぎて、読んでもイマイチなのが残念です。

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