ベン・ハー

作:ルー・ウォーレス(アメリカ)
訳:白石光ほか
新潮文庫など(文庫は絶版かも)

これは映画はみても、本を読んでない人が多いのではないかなあ。
映画は文句なしの大作。過酷なガレー船での海戦や息をのむ戦車シーンがリアルに再現されています。登場人物を絞って話をまとめてくれていて、わかりやすい反面、少し端折っているので、やっぱり原作も読むべきなのかな。
罠にはまった主人公が、莫大な財産を得て舞い戻り、敵への復讐を遂げ幸せになる・・・なんか、モンテ・クリスト伯に似てるような気がします。違うのは、キリストの奇跡が書かれていること。松柏社の「ベン・ハー~キリストの物語~」で、副題がついてるくらいだし。
母と妹の病気を治すには奇跡が必要だったし、復讐を遂げた後の主人公が思い上がったりしないため、キリストという偉大な存在に触れる必要があったのかも。。なにせ主人公にとっては、救世主というまえに、自分が苦しんで死にかけてた時に水をくれた恩人ですから、絶対に信じられるし守りたい。だけど、そんなベンハーの思いとはうらはらに、ゆるしと救いを与えるばかりで、本人は助けを求めてない・・・ホワーイ?となった主人公は、そこで復讐と闘いにまみれていた自分に気がつき、一歩立ち止まって考えてみることができたようです。
メッサラは意外と人間的で、そんなに嫌いじゃなかったです。最初はすごく友情深く優しかったので、本来の彼はそうだと思いたい。お互いにローマ人という誇りとユダヤ人という誇りが強くて、譲れなくなってしまった二人。。ここまで仲がこじれたのは、ベンハー側にも責任が少しあると思うし。女性が絡んできて、更に友情がもつれていたので、映画で割愛され、メッサラをわかりやすく悪役にしたのも無理はないかと。
こんなところで腐りたくなかったですが、どうしてもアリウスxベンハーの疑惑が頭をよぎってしまう・・・私の悪い癖。命を助けてくれた美しく若い青年に入れあげて、養子にして、全財産譲っちゃうなんて!と、当時のローマ社交界では噂になったに違いない。ああ、二人を遠目に見ながら一緒に噂してみたかった。
少年のころのメッサラxベンハーもありかなぁ。愛情の裏返しが増悪に・・・だめだ、全然萌えない。まだ、ベンハー父xシモニデスの方がありだな。お父様に生き写し・・と涙するシモニデス。自分の娘を彼の息子と結婚させて、フォエバーラブ!・・・すみませんでした!ババアの世迷言です!



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