アレクサンドロスと少年バゴアス

作:メアリ・ルノー
訳:堀たほ子
中央公論新社(文庫はございません)

アレキサンダー大王といえば歴史上の偉大な王ですが、BL好きの私はどうしても、ヘファイスティオンとの関係を追求したくなります。しかし探せど探せど、アレキサンダーが大王として領地を拡大していき、どのような戦略や統治を行ったのかが詳細に書かれている本ばかり。ノンフィクションはもちろんフィクションでも、腐った私の追及を満足させてくれる本には巡り会えなかったのでした。まあ、当たり前で、冷静に考えたらノンフィクションでそういう本とかあり得ない。クソ難しい歴史書を読んでは、そういう記述を探していた自分がアホらしい。。
赤石路代さんの漫画「アレキサンダー大王~天上の王国」を読んで、「わ~ん。嫌いじゃないけど思ってたのと違う~~」とガッカリしてみたり(あとがきで「ラブにならなくてすまぬ」と謝っておられて、なんか申し訳なかった)。
映画「アレキサンダー」は、それっぽかったけど、決定的な場面はなくて不完全燃焼(巨匠オリバー監督もあれが限界か)。
そこに、こんな美味しい本が現れるとは!あきらめずに探してよかった!ただ、この作品では主人公がバゴアスなのが惜しい。バゴアスはペルシャでお稚児さんをしていた美少年宦官なので、アレキサンダー登場はペルシャ制圧したころからになっちゃうんですよね。私の希望としては、アレキサンダーとヘファイスティオンが子供時代から二人でラブラブな話が読みたかったのです。バゴアスがヘファイスティオンを恋敵として見ているので、私の希望とは対極した角度から読むことになってしまいました。とはいえ、バゴアスがどんなに頑張っても二人の間には割り込めず、ちょっとバゴアスが気の毒な感じ。バゴアス本人は、美形で教養もあり控えめないい子なだけに、残念です。
そもそも私が稚児ものが苦手なためか、BLものとしては正直好みじゃなかった。そのうえ、主人公がアレクの一番の想い人ではないため、何かと嫉妬に苛まれてる場面があり、ヘファイxアレクの私ですら読んでてしんどい。博愛精神にあふれている王は、バゴアスのことを愛してはいるんですが、やっぱりヘファイスティオン至上主義ですから!ヘファイスティオンの存在に匹敵するのは、オランピア(アレクのママ)くらいでしょう。
これはA novel of Alexander the Greatという三部作のうちの第2巻らしくて、第1巻はアレキサンダーの幼少期を、第3巻は死後後継者争いを書いてるらしいので、あと2作も翻訳して欲しい~~!第2巻だけ翻訳なんて変でしょ!中央公論さん、熱望しておりますのでよろしく~!

アレクサンドロスと少年バゴアス
中央公論新社
メアリ ルノー


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