徳川家康 全26巻

作:山岡荘八
山岡荘八文庫(講談社)

家康の・・というか、戦国時代の歴史小説バイブルともいえる本。
吉川英治文庫と同じ棚に置いてある本屋さんが多くて、どちらも似たようなクリーム色の単行本なので、ずらっと並んでいると目立つ。吉川英治本を全部読み終えた私が、「これ何だろう?」と手に取ったのも自然な成り行き。
面白いんですが、ものすご~く長いのが難点です。家康の誕生から死ぬまでの全生涯をビッチリと追ってます。26巻くらい普通じゃんなどと思っているアナタ!最近の文庫と違って、1ページあたりの文字数が多いんです!行間も詰め詰めで、読み進むのに時間がかかる。それに1冊1冊が厚い!う~ん、太っ腹!
主人公である家康は、今まで私が読んだ中では最も情が深いタイプとして書かれてます。天下の仕置きをする盟友というか同志のような心境を、秀吉に対して本気で思ってる家康。死に際の秀吉に「秀頼様のこと、お任せくだされ」とかなんとか言いつつ、舌をぺロっと出す悪いタヌキなイメージだったのに、こんな家康でいいのだろうか・・・と思いながら読んでました。もちろん、こんな甘々では話が進まないので、家康の側近や息子たちが黒い役を引き受けてくれています。大阪城落城で、淀君と秀頼が亡くなったことを激しく嘆く家康・・・そんな家康をみて、「大殿は甘すぎる」と苦々しい様子の側近たち。正直、ちょっとイメージが覆っちゃうんですけど。山岡さんは、家康を悪者にしたくなかったんですかね~~?
家康にしろ、秀忠にしろ、実際にどう思ったのかなんて、心の中までわからないですもんね。今現在、目の前にいる人の気持ちさえよくわからんのに、400年前の将軍たちの気持ちなんて、わからんわからん。わからなくても、その時代の人物に思いを馳せて、作者それぞれの解釈や脚色ができるから楽しいんです。特に戦国時代は魅力的な人物が多いので、いろいろ出版されていて、よりどりみどり。そんな、よりどりみどりな中でも、歴史もの好きならば一度は読んでおくべきと思う、山岡荘八の家康でございます。

徳川家康(1) 出世乱離の巻 (山岡荘八歴史文庫)
講談社
山岡 荘八

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