イリアス

作:ホメロス
翻訳:松平千秋
岩波文庫
かなりBL方向に偏った感想ですので、苦手な方はご注意ください。

前回感想をアップしたアレクサンドロス大王の話の中で、大王は自分とヘファイスティオンを「アキレウスとパトロクロス」に例えてる場面があるんですよね。え?じゃあ、アキレウスとパトロクロスってどうなの?やっぱできてたの?とか思うじゃないですか。
そこで、アキレウスxパトロクロスを探してみたのですが、私が喜ぶような記述がある本はみつからない。仕方なく、「基本を押さえねば」と読んだのが、このイリアス。叙事詩なので、大変読みづらいけど頑張って読みました。我ながら怖いくらいの腐女子パワー
お話は、終始トロイア戦争のことが綴られてます。オリンポスの神々が関与してくるので、実話じゃなくて神話なのかなと思っちゃいますね。いまだに、トロイア戦争が本当にあったのかすらも議論があるようですが、仕方ないような気がします。
アキレウスは、女神テティスの子供。とにかく強くて不死身で、弱点は踵のみ(アキレス腱の由来)。赤ちゃんのときに、冥府の河に身体を浸して不死身になったのですが、母親が踵を掴んで浸したもんですから、踵だけ浸せなかったそうです。もう一回とかはダメなんですかね?二度づけダメとか、大阪の串揚げみたい。
イリアスを読んでも、二人の甘々シーンは出てこなかったのですが、アキレウスがパトロクロスを溺愛していたことは伝わってきました。ホメロスさんには、もう一歩踏み込んでほしかったなぁ。
そもそもトロイア戦争には行きたくなかったアキレウス。仕方なく参加したようですが、道中の戦利品としてブリセイスを筆頭に女性捕虜も沢山手に入れます。とある事情からトバッチリで、ギリシャ軍の総大将アガメムノン王が、アキレウスからお気に入りの女性ブリセイスを奪ったので、怒ったアキレウスは戦列から離れてしまいます。アキレウスがいないギリシャ軍は敗色濃厚に。困ったアガメムノンは、ブリセイスに財宝を加えて返すと謝罪を申し入れますが、怒りん坊のアキレウスは謝罪を拒否。しかも、母親の女神テティスに、ギリシャが負けるようゼウス神に頼んでもらっています。
ますます敗色が濃くなる仲間のギリシャ勢をみたパトロクロスが泣いて(優しい子だわ)、アキレウスに出陣を促しますが、それでも拒否のアキレウス。頑固すぎると、いいことないぞ・・・アキレウスはパトロクロスに哀願されて、自分の鎧を貸して参戦することを許可します。え?アキレウスってば、ママにギリシャが負けるように頼んだの忘れてませんか?このとき負ける運命のギリシャ軍に加勢してパトロクロスは勇猛に戦いますが、トロイの英雄ヘクトルに討たれ命を落とします。
パトロクロスの死を知ったアキレウスの嘆きが尋常じゃございません。思い返せば、早々に謝罪を受け入れて、自ら参戦していたら、パトロクロスは死なずにすんだような気もします。しかしアキレウスはひたすらヘクトル憎しなんですね。出陣して仇のヘクトルを討っただけでは満足せずに、ヘクトルの遺体にむごい仕打ちを・・いや、これ戦争だから!アキレウス、一体どうしてそこまでするの?というところからの、妄想になるのかな。アキレウスとパトロクロスがただの親友ではなく、恋人関係にあったから、こんなに怒って酷いことをしたと。
恋人同士と言われたらそんな気がするし。かけがえのない親友と言われたらそんな気もするし。う~ん、難しいところです。

ちなみに昔、ブラピがアキレウス役で出演していた「トロイ」という映画があったのですが、その映画ではパトロクロスは少し出てきただけで、そういう雰囲気は皆無。アキレウスは巫女のブリセイスに夢中でございました(最後にそのせいで命を落とすほど)。この作品のブラピはあまり・・・ていうか、作品自体も脚色が激しくて微妙でした。ブラピは比類なき戦士ってイメージじゃないもんでね。。敵役のヘクトル兄さんがかっこよかったです。

追記
アキレウスxパトロクロスがないと嘆いていたら、ありました!「アキレウスの歌」というアメリカ人女性作家の小説です。興味がある方は、2016.4.14に感想をアップしてるので、ご参照くださいね。


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