そして誰もいなくなった

作:アガサ・クリスティー
訳:清水俊二ほか
ハヤカワ文庫
結構ネタバレしてるので、未読の方は注意してください。

背表紙が真っ赤なので、集めると本棚が赤くなる、クリスティー文庫。読んだ後に一番怖かったということで、「そして誰もいなくなった」の感想をアップです。ナイスな邦題ですよね。
これは、話の展開が衝撃的でした。まず、登場人物が全滅というのがビックリ。しかも、イン○ィアンの歌のとおりに1人ずつ死んでいくから怖い。(注:黒ん○やイ○ディアンが差別用語のため、改編(新訳?)が現在は出てるようです)
舞台は個人所有の島なので、自由に脱出できない状況。童謡殺人の怖さに、閉鎖空間で誰が犯人かわからないサバイバル的な恐怖が上乗せされているのです。歌詞のとおりに殺されていることに途中で気が付き、それを避けようとするのですが、上手くいかずに死んでいくのもお約束。生き残りが5人になったあたりから、全員が疑心暗鬼に陥り、お互いがお互いを疑って恐ろしい事態に。
普通は生き残った1人が殺人犯のはずですが、本当に最後の1人まで死んでしまうので、「え???」という状況に。島にやって来た刑事達も、全員死んでる状況に「??」となってて、何なのこれ、さっぱりわからない!
と思っていたら、序盤で殺されたはずの人物から、怪しい手紙が後日届くという形での謎解きが最終章に。もちろん、その人物こそ真犯人だったのですが、その犯人も本当に死んじゃってるという念の入れよう。
知らない人から誘われて島に来たりするなんて、おバカとか、あり得ないとかいった疑問が頭に浮かんできてしまいますが、いちおう全員うしろ暗い過去があり、来なきゃいけない心情であったと理由づけされてます。うしろ暗い過去がない唯一の人物が真犯人というオチになってますが・・・そんなの最初に偽の過去を発表されてるから、わかんないよう。ちゃんとヒントが3つあっただろうと、最終章で犯人役の語りで説明されるのですが、そう言われたらそうかもだけど、わからなかったよう。
クリスティー女史が、どのように思いついて、どんな順番でお話を組み立てていったのか興味がありますね。他にも沢山書いておられるのですが、恐怖をあおる演出としてはNo.1作品じゃないかと。さすがミステリの女王。

クリスティーものは、NHKで名探偵ポワロやミス・マープルのドラマが放送されていて、どれも大抵は面白いのですが、この作品は読んだ時の衝撃が強かったせいか、私が見た映画だかドラマだかの出来が悪かったのか、はたまた名探偵が出てこないためか、今ひとつでした。この作品については映像より本で読むのがオススメ。


そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
早川書房
アガサ・クリスティー

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