あの日

作:小保方晴子
講談社

話題の書。本屋さんでも、装丁が真っ白で目をひきます。お会計のところに積んであったりするし。
マスコミに叩かれまくって、期待のリケジョから世界三大不正論文にまで転落。最初もちあげといてドーンはマスコミの常套手段だけど、今回ほど酷いのも珍しかったんじゃないでしょうか。本人は社会的に抹殺状態で博士号はく奪されてるし、笹井氏にいたっては亡くなってるし、STAP現象の有無はうやむやに・・・
最初は研究者を目指す若いころの小保方氏が綴られています。友人の病がキッカケで研究の道を思い立ったようですが、最初は誰でも志は高く動機も純粋なんですよね。いろんな研究室を渡り歩いて、理研のPIに就いたのは最近のことみたいです。若山教授との共同作業でSTAP細胞にたどり着くのですが、二人にはNatureに受理される能力がなく、理研の笹井先生の助力で掲載が決まったようです。笹井先生はじめ世界中の再生医療分野の人たちに、iPS細胞の山中教授に対する競争心や焦りがあったことは、否めないでしょう。むしろ、最先端の研究者としては当然の感情で、持たない方が変です。山中教授、受賞が若すぎたんじゃないかなぁ。ノーベル事業団も年功序列とか少し考えてくれたらいいのに・・年下に抜かれるなんて、どの国の人間もイヤだと思うんだけど。
この本を読んでわかったのは、世間もうるさいし、なかったことにしてゴメンナサイしようというのが、理研の方針だったのかなということくらい。あるかないかは置いといて、この騒ぎをなんとかしたい。騒ぎのもとになった笹井氏と小保方氏には氷対応でいこう・・みたいな。中には優しく気遣ってくれた職員もいたようですが、そんな職員がいたのが奇跡に思えるくらい酷い騒ぎでしたからね。ちなみに、マスコミがターゲットに異常にうるさいのは、この件に限らないので、そんなに綴ってくれなくても世間はわかってますよ、小保方さん。
小保方さんが「緑に光る細胞をみた」のは嘘じゃないと思います。しかし、その現象がSTAPだったのか、ES細胞の混入によるものだったのか、もう誰にもわからないみたい。分業しすぎですよね。キメラマウスは若山教授担当、STAP現象は小保方氏が担当、投稿のコツは笹井氏が・・・全部を掌握している人が誰もいない。挙句にコピペが発覚するというずさんさ。NatureやScienceに投稿するような書類は、もう少し気を入れて何度も確認して欲しいです。もしSTAP細胞が存在するのなら、日本と人類にとっては著しい研究の遅れを招いたことになり、不幸すぎると思います。
結局、一番知りたい「STAP細胞はあるのか?ないのか?」という疑問は宙に浮いたまま。よく、わからなかった。
後半では、小保方氏の悲鳴のような文章が心に痛かった。彼女には、可能ならアメリカのなんとか教授の研究室に行って、ちゃんと勉強しなおして、再起を目指して欲しい気持ちです。七転び八起き!頑張れ、小保方さん!


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