宮本武蔵

作:吉川英治
講談社ほか

吉川作品で私のイチオシは「三国志」なのですが、世間では「宮本武蔵」がメジャーみたいです。やはりTVドラマの影響かなあ。
とにかく、脇役キャラまでもが魅力的なんですよね。目移りしちゃう。そんな中でも際立ってるのは、又八のママンこと、お杉婆!これぞ母の愛!初読のとき私はまだ中学生だったので、理解不能なクソババアと思ってしまったのですが、年齢が上がって読むにつれ、どんどん可愛く思えてしまう。おばば様のわが子への溺愛ぶりが、もう、切な可愛い~~バカな子ほど可愛いってのを地でいってます。
この作品の武蔵は、巌流島の決闘で終了しております。たしかに、晩年の武蔵は期待はずれな面もあり、吉川先生が巌流島で終了してしまったのも仕方ないんかなと思ったりします。吉川先生、太閤記も天下統一のあたりで終了しちゃっているしな・・・輝いてるところだけピックアップしてクライマックスで終了。下り坂な余生は書きたくなかったのかもしれません。筆もすすまんだろうし。
好きな場面はやっぱり巌流島の決闘!あとはそうですね・・吉岡一門との決闘、多勢に無勢の独り勝ちはいいですね。なんだかんだ言って最後は武蔵が勝つんでしょと思っていても、読んでてドキドキしてしまいます。あと、地味だけど柳生の里でのシーンも好きです。

それにしても、作中に出てくる「おつうさん」は理想の女性像です。美しく優しく心が強い。女性である私から見ても、日本女性の鏡と言えましょう。
そんな「おつうさん」像をぶち壊してくれたのが、井上雄彦氏の漫画「バガボンド」でした。井上先生は大好きなスラムダンクの作者であられるので、ディスりたくはないのですが、私の中の「おつうさん」像と「小次郎」像はぶち壊しになり、最初はショックでした。今では違う作品と認識しているので大丈夫ですが、連載当初は吉川作品に沿った部分が多かったので切り離して読むのが大変だったです。


宮本武蔵(一) (吉川英治歴史時代文庫)
講談社
吉川 英治

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